DSC_0339

私のマダイ釣りの最も重要な考え方は至って単純でして、それは「エサが付いていないと釣れない」

当たり前の事のようで、実はこれを実践できている人はほとんどいません。 

というのも、エサ取りの多い浅場のマダイ釣りでは投入してから僅かな時間の間で付けエサは無くなっています。

ほとんどの方はエサが付いていない状態で魚を待っていることになります。

私の投入から回収までの時間は誰よりも短いです。

回収し、すぐにエサを付け直し、また投入。これをかなり早いピッチで繰り返していきます。

ですから私の場合、結果的には海中でエサが付いている時間が誰よりも長いのです。

もちろんエサ取りが多い場合のコマセの出し方は、なるべくエサが取られないようにする為の出し方です。 

コマセに関しても、オキアミコマセは使いません。絶対にアミコマセです。

オキアミコマセはマダイが付いている時こそ効果がありますが、エサ取りが多い場合は集魚力の高いアミコマセを使いマダイを周辺から寄せてエサ取りを逃がす事が重要です。

使うコマセカゴも小さな物を使用し、一回のコマセ量は減らし回数を増やしてタナを作っていきます。 

こうしてエサ取りとの我慢の時間でタナを作っていき、尚且つその瞬間を逃さない為に海中で付けエサが付いている時間を少しでも長く、というのが私の釣りです。

今日の釣りもやはりエサ取りが多く、11時頃まではエサ取りかサバ。唯一カイワリが一枚釣れていただけでした。

タナはビシの位置で底から13.5m。潮は緩やかな流れが途中からかなり速い潮に。 

11時過ぎにやっとエサ残り。次の一投もエサ残り。その次がタイ喰い。

エサが残るようになってからは毎回コマセの出し方に変化を付け、さらにタイ喰いの直後の一投は付けエサを抱き合わせから一尾掛けに変えて...

狙い通りにアタリが来ました。

これが45cm、1.3kg。 

この一枚の後はまたエサ取りに。そして12時に南風が強まり早上がりとなりました。

少ないチャンスを思い描いた通りに確実にものにした、会心の一枚です。

  オオモリボート