2012年03月
春の時化
ボート釣りに必要な判断力
一見良い凪に見えるこの写真、実はとても危険な状況です。
写真では分かりにくいのですが、うねりが入ってます。
昨日から伊豆大島では南~西よりの風が20m以上吹いており、現在も続いております。
以前にもこのブログで紹介しましたが、伊豆大島~石廊崎にかけて強い西よりの風が吹いた場合は必ずその影響によりうねりが入ります。
このうねりは台風のうねりとは少し違います。
台風のうねりはその距離や大きさにもよりますが、幅が広く大きな山なりの波です。
それに対し近海の強風により発生するうねりは、幅が狭く切り立った波になります。
更には、台風のうねりのようにある程度の間隔を持って入るわけではなく、短い間隔で次々と入ってきます。
当然同じ高さのうねりならば、近海で発生したうねりの方が現場は危険です。
また伊豆大島~石廊崎で南~西よりの強い風が吹いた場合、少なからず早い段階で現場にも風は入ってきます。
そうなると先程のうねりはそのまま大きな白波となります。
こうなってから現場を離れるのは非常に危険です。
現場の風が北風や無風だからといって、
「まだうねりだから大丈夫」
と考えず、
「うねりが入ってきたからそろそろ危ない」
と注意してください。
当店では現場の風は当然のことながら、常に沖の風の状況を監視するとともに、リアルタイムで伊豆大島、石廊崎を含めた各方面の風速状況をチェックし、それをもとに出船可否の判断、また出船中の現場での判断をいたしております。
しかしながらボートは沖に出たらお客様が船長です。
状況によっては、
「そろそろかな・・・」
と自ら判断できることも重要です。
アオリイカ
先週の日曜日の事です。
お客様がなんとアオリイカ15杯!(ぎっしり入っていたので、正確には15杯くらい。もしかしたらもっとかも・・・)
それを聞いたら、イカ名人Y本さんが黙っていられる訳がない。
と言っても、さすがのY本さんでも簡単に15杯も釣るのは難しい。
風とうねりにより12時前には早上がりとなってしまいましたが、それでもこの時期としては大型の1.5キロ程の2杯を含む4杯。
とまあ、ここまではY本さんにはよくある話。
この日は500グラム弱の小型のアオリイカも釣れたのですが、なんとそのアオリイカをエサにしたヒラメ狙い・・・。
気持ちはすご~くよくわかりますが、さすがにちょっと無謀だったようでエサのアオリイカは最後まで元気でした。